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LY302F 8.5cmフルレンジスピーカー

DYNAVOX LY302f を使った 8.5CM スピーカーの製作

ボックスは 音工房Zのキット製品 [Z] Z601(V2) です。ダブルバスレフにバックロードホーンの要素を取り入れて低音をよく出すと評判です。ユニットでよく使用されているのは Mark Audio の CHN50 ですが、 Fs が 124Hz と高いのとインピーダンスが 4Ω  なのでやめました。代わりに使用したのは DYNAVOX LY302F という 8.5cm 口径のユニットです。このユニットは Fs が 84.5Hz と低くダブルコーンで高音も良く伸びています。インピーダンスは6Ω です。これだと真空管アンプの 8Ω 端子に接続できるのでこれに決めました。

製作工程は写真の通りボックスを組み立てて塗装をしスピーカー端子とユニットを接続するだけです。ボックスキットのバッフル開口径は 76mm ですが、LY302F のそれは 78mm なのでトリマーで広げました。 塗装は水性カラーニスで行いました。写真では分かり難いかもしれませんが結構塗りムラができてしまいました。

さて組み上がったので試聴して見ます。ブルーノ・マーズを聞いてみることにします。評判通り低音がよく出ています。このユニットは 13kHz 以上がハイ上がりですがそれとちょうどよくマッチして良い感じです。ただ低音がよく出る代わりにユニットの振幅が大きめでボリュームを上げすぎるとスピーカーが壊れそうでちょっと怖いです。

しばらく聴いてみて、低音が出すぎるのとユニットの振幅が大きすぎるので第2ダクトに吸音材(ニードルフェルト)を詰めてダンプしてみました。厚さ 10mm 幅 14cm 長さ 6cm のものがちょうど良かったです。低音と中高音とのバランスも取れて振幅も半分くらいに抑えられました。

ブライアン・カルバートソンのアルバムも聴いてみてなかなか良かったです。

しまい込んであった SPユニット Hivi B3S を引っ張り出してきてユニット取り付け穴を調べてみるとピッタンコでした。これに付け替えてみて聴いてみました。

このユニットの場合はダクトに詰めていた吸音材を外したほうがバランス良く鳴りました。B3S の Fs=100Hz です。今までいろいろな箱に取り付けてきましたがイマイチでした。でもこのボックスにはピッタリ合いました。

ということでこの箱には B3S を付けて聴くことにします。

LY302F は、適当なバスレフボックスでも作って聴いてみようかと思います。